第一回ジェネラティブアート・アワードの受賞作品および受賞作品展の情報を公開しました。

本日、「第一回ジェネラティブアート・アワード」の受賞作品10作品をウェブサイトにて発表いたしました。受賞作品及び審査員の選評は受賞作品ページをご覧ください。10月25日より約1ヶ月、山口市の山口情報芸術センター［YCAM］で受賞作品展を開催いたします。

受賞作品の選出にあたって 今回のアワードには、世界10カ国から195点もの作品が集まりました。9月下旬に開催した受賞作品選考会では、3名の審査員が事前に作品を審査した上で25作品を選出し、最終的に大賞1作品、優秀賞3作品、入賞6作品の計10作品を受賞作品として決定いたしました。審査員が作品のプログラムコードを詳細に読み解くことで作家の思考をトレースすることを試み、ビジュアルからは読み取りが難しいプログラムの美学や技術的な実装の巧みさについても議論を交わすなど、本アワードならではの独自の審査が行われました。大賞作品「Carpet Collection」は、シンプルな関数の組み合わせによる技術的完成度と、美しいビジュアル表現、そしてコードの可読性が高く評価されました。 作品選考会では応募者の多様性や国際性についても議論が行われました。ジェネラティブアートは、文化と技術の両面を深く探求する表現形式であり、応募者の背景や表現手法に多様性を取り入れることで、さらに豊かな鑑賞体験が生み出されることが期待されます。今後は2025年に実施予定の第二回のアワードへ向けて、女性や若手アーティスト、また幅広い文化圏からの参加を一層促進し、より多様な視点が共有されるとともに作品の叡智が蓄積・継承されるアワードとして樹立することを目指して、引き続き改善へ向けた準備を進めてまいります。 なお、栄えある受賞作品を展示する「第一回 ジェネラティブアート・アワード受賞作品展」が、2024年10月25日（金）から11月24日（日）まで、山口情報芸術センター［YCAM］で開催されます。ジェネラティブアートの多彩な美しさをビジュアルとプログラムコードの両面から読み解きつつ、体験していただければ幸いです。 第一回ジェネラティブアート・アワード事務局 ジェネラティブアート振興財団代表理事　高尾俊介